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今こそ見直したい「軒」の役割を知っていますか? 2018年 02月 27日

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TOSHIKAZU IKEMURA
 
かつての日本の家には、雨宿りができるような大きな「軒」がありました。最近では、家が密集する住宅事情やスクエアなデザインの外観が好まれるなどの理由で、大きな「軒」のある家が減っているようです。しかし「軒」には、雨や紫外線などから住まいを守る大切な役割があります。そこで今回は、家を建てる前に知っておきたい「軒」の役割や、あえて大きな「軒」を取り入れた家づくりのアイデアをご紹介します!

 

大きな「軒」が、雨や直射日光から住まいを守る

 
「軒(のき)」や「庇(ひさし)」は、雨が多く、四季のある日本の気候に合わせ、雨や直射日光から木造の家を守るために生み出された伝統建築の知恵。「軒」は、外壁から突き出た屋根の部分を指し、「庇」は玄関や窓などの開口部の上に取り付けられる小さな屋根を指します。木造住宅で「軒」のない家とある家では、なんと、耐用年数に倍以上の差が生まれると言われています。それでは、住まいを長持ちさせる役割を担う「軒」の効果を、詳しく解説していきます!
 
 
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雨が窓や外壁に直接当たらないので、窓まわりのシーリング材などの劣化を抑えられ、雨漏りリスクを減らします。雨だれによる汚れも防げるため、外観をきれいに保てます。
 
 
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大開口に雨が直接当たらないよう、大きな軒が防いでくれます。近年のゲリラ豪雨などの際にも安心。さらに、周辺から室内が丸見えにならないよう目隠しの役割も果たします。
 
 
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大きな軒のあるインナーバルコニーなら、雨の吹き込みが抑えられます。急な天候変化で洗濯物が雨に濡れるのを防げますね!
 
 
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大きな「軒」は、直射日光が外壁や窓に当たるのを防いでくれます。劣化の大きな原因となる紫外線から外壁を守り、室内の温度上昇も抑えます。太陽の高さが低い冬場には窓から日差しが入るように設計されていますので、冬の採光や温かさは確保できます。
 
 
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LDKに大きな窓を設ける場合に、大きな軒が効果を発揮。日差しをコントロールすることで一年を通して快適に過ごせますね。
 
 
 

伝統建築の知恵「軒」を活かしたモダンデザイン

 
「軒」をデザインすることで、機能を活かしながらモダンな外観はつくれます。日本の伝統建築の良さと現代の暮らしを融合した家づくりを考えてみてはいかがでしょうか?ただし、大きな「軒」をつくるには、敷地にある程度のゆとりが必要です。都心では得られない、自然豊かな街につくられた大きな「軒」のある住まいの事例をご紹介します!
 
 
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隣家との境界線に塀や柵をあえて設けず、オープンにすることで外構にゆとりが生まれ、ご近所とのコミュニケーションも育めますね。
 
 
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モダンな外観になるよう軒をデザイン。軒裏に天然木の「アメリカンシダー」を使うことで、白い外壁と木目の美しさが躍動感のある外観を生み出しています。換気口を軒下に設けることで、外観がスッキリするというメリットもあります。
 
 
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家の凹凸を外観のアクセントに。凹みを活かして、洗面所から直接出られるサービステラスを設けました。雨が降っても傘を差さずに作業ができるのは便利ですね!
 
 
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室内側の天井にも、軒裏と同じ天然木を使用。天井までの大きな窓を設けることで内と外がつながり、空間に奥行きが生まれます。
 
 
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日本の伝統建築のように、通り土間と縁側のある家はいかがでしょう?大きな屋根と「軒」に守られ、屋外でありながら、半室内のような空間です。お子様の遊び場やご近所の方とのおしゃべりなど、昔ながらの使い方が楽しめそうですね!
 
 
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夜には、窓の明かりに外観の凹凸と白い外壁、軒裏の天然木が浮かび上がります。優美な姿が、帰宅する住人をあたたかく迎えてくれますね。
 
 
 
 
いかがでしたか?「軒」はデザイン的な要素なだけではなく、住まいの機能の一部であることがわかりましたね。住宅密集地では大きな「軒」をつくるのは難しいかもしれませんが、郊外のゆとりある敷地で、機能とデザインを兼ね備えた大きな「軒」の家を建てるのもいいですね!興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください!

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